【体験談】エアコンがカビ臭い! まず試すべき、自分で簡単に対処する方法をやってみました。

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DIY

シーズンの初めにエアコンを起動したら、むわーーんとカビ臭い香りを吐き出してきた…
激しく萎える瞬間です。

業者に頼むとカネがかかるし、部屋の中に入ってきてほしくないし…

それに、お掃除機能付きのエアコンだったりすると出張掃除ができない業者さんが多く、そうなると取り外して持ち帰り処理になるから、一週間くらいエアコン無しで過ごさなければならない。

ああ、自分でどうにか出来たらどんなに良いか。
そんな時に良い方法があるので、ぜひ試してください。

わたしはちょっとした失敗から、エアコン内部を腐らせてしまい、途方もないカビ臭を発生させてしまった苦い経験があるのですが、この方法でビシッと解決しました

と書いておいてナンですが、この方法は一時しのぎです。

この方法は一時しのぎです。
完全な解決は全部分解して洗浄するしかありません。

この記事で述べている方法では、熱交換器に発生したカビは熱で殺菌できますが、送風ファンに発生したカビには無力です。

つまり、完全な解決は物理的に不可能な方法です。

でも、まったく効果が無いわけではありません。
わたしの経験では効果がありました。
とても使えないような状態からは、だいぶ改善しました。

でも結局、つぎのシーズンにまた臭くてたまらなくなり、自力で分解清掃を決行しました。
まーーーとんでもなく汚れていました。
洗った汚水がこんな感じ。まるでイカ墨でも入れたかのように、高濃度のカビ汁で真っ黒になっています。

送風ファンなんてこんな有様…

このエアコン自力洗浄の顛末については、また後日記事にしようと思います。
翌日寝込むほど、めちゃくちゃ疲れました…

【体験談】エアコンクリーニング、自分でやってみてわかった注意するべき点とは?
以前、『エアコンがカビ臭い! 自分で簡単に対処する方法』という記事を書きましたが、今回はその続編になります。その後、やっぱりと申しましょうか、またぞろ臭くなったので今度は自分で内部洗浄をやってみました。まーそれが思ったより大変で…翌日寝込む...

では、以下の記事は一時しのぎだという事をご理解いただいたうえでお読みください。

完全解決にはならないものの、効果はありましたよ。

実施するのに適切な時期

ベストな時期は、梅雨入りするあたり。

ある程度湿度が高くないと、熱交換器を故意に結露させて、できた水で内部を洗浄することができません。

だから、暖房を使うような時期に実施しても、効果的ではありません。
そもそもエアコンで暖房をしていたら、ほとんどのカビや細菌は、熱交換器内で成長できませんからね。

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エアコン内の殺菌と洗浄のやり方

やることは簡単です。
ようするに、殺菌、洗浄、乾燥ができれば良いのです。

薬品等は使わずに、エアコン単体の機能で簡単にできます。
※とはいえ、事前にフィルターや冷気の吹き出し口などのホコリを掃除して置いた方が良いです。
フィルタが腐っている場合には、フィルタを外して洗うか、新しいのに交換するかしてください。

  1. 殺菌
    『暖房30度で1時間運転する熱交換器を高温にして、カビを殺菌する。
    暑い場合は窓を全開にして、暖房30度で1時間ほど運転させてください。
  2. 洗浄
    『冷房16度で1時間運転する』熱交換器を結露させて、内部を洗い流す。
    湿気が必要なので窓は全開にして、冷房16度で1時間ほど運転させてください。
  3. 乾燥
    通常の内部クリーン運転する。(あるいは暖房運転)
  4. 以上

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注意事項

カビ取り剤は、エアコン内部に吹きかけてはいけません!

カビ取り剤(カビキラー、キッチンハイター)などの強アルカリ剤を、
エアコン内部に吹きかけてはいけません!

カビ取り剤の成分は、次亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、界面活性剤です。
カビキラーもキッチンハイターも同じです。
界面活性剤はともかくとして、それ以外はかなり強くてヤバイ薬品です。

●カビ取り剤をエアコン内部にかけてはいけない理由

  1. 水酸化ナトリウムなどの強アルカリは、金属を腐食する。(アルミや銅が溶けて穴が開く)
  2. 強い薬品は、目の高さ以上の高所で使ってはいけない。(目や呼吸器に良くない)

冷媒管は、肉厚 0.8mm~1.0mm の銅管です。
これに穴が開くと、ごく小さな穴でもガスが漏れてしまってエアコンが機能しなくなります。

洗い流そうとしても、細かい隙間に入ってしまうと完全に洗浄するのは難しい。

だから、カビ取り剤をエアコンに吹きかける行為は止めておきましょう。

キッチンハイターを空気中に放置するとどうなるのか?

次亜塩素酸ナトリウムだけなら、洗浄しなくてもまぁ問題ありません。

Q.次亜塩素酸ナトリウムで消毒後にすすぎは必要か?

A.次亜塩素酸ナトリウム消毒後のすすぎは必ずしも必要ではありません。なぜなら、次亜塩素酸ナトリウムは乾燥時に塩素ガス(Cl2)となって蒸発し残留しないからです(イラスト)。また、経管栄養投与容器の消毒などでは、たとえ次亜塩素酸ナトリウムが乾燥しなくても、次亜塩素酸ナトリウムと経管栄養液とが反応して食塩を生成し残留しないからです。

ただし、次亜塩素酸ナトリウム消毒後のすすぎが必要になる場合もあります。たとえば、すすぎを行っていない経管栄養投与容器の使用時に、患者様が塩素臭がすると苦情を訴える場合です。

出典: 健栄製薬 消毒のQ&A
https://www.kenei-pharm.com/medical/countermeasure/faq/c02/

 

問題になるのは、もう一つの成分の水酸化ナトリウム(NaOH)の方。

水酸化ナトリウムとは、タンパク質や金属を溶かしてしまうヤバイ物質だし、時間がたっても揮発して消えてくれません。(正確には別の物質に変化して残留する)

水酸化ナトリウムを空気中に放置すると、二酸化炭素(CO2)と反応して炭酸ナトリウム(Na2CO3)の結晶になります。

炭酸ナトリウムは水酸化ナトリウムに比べれは危険は少ないのですが、アルカリ性が強いので、炭酸ナトリウムの結晶を口にしたり吸い込んだりすることは良くありません。

冷房を使用する時期なら結露した水で流れてくれそうですが、
暖房の時期だと粉末が飛散する危険があります。

と、言っておいてナンですが、
炭酸ナトリウムとは掃除や料理でお馴染みの「重曹」を加熱してできる物質です。

重曹を鍋で煮て、炭酸ナトリウム水を作って「なんちゃってアルカリ電解水」にして掃除に使っている人も多いと思います。

ただし、油脂を溶かす性質があるので、使う場所には注意が必要です。わたしはフローリングと、玄関の床の汚れ落としに使って失敗しました。ワックスを溶かしてしまうんですよねぇ。あとゴムも溶かします。溶けるのは、ほんの僅かな量ではあるのですが、玄関床のワックスは剥げるし、しばらくウォーキングシューズの靴底がニチャニチャしました。

また、どら焼き・カステラ・カルメ焼きでは重曹を加熱して使っていて、
それを旨い旨いと食っちゃってるわけです。

つまり、ナニが言いたいのかと言うと「過剰に怖がる必要はない」ってこと。

ただ、炭酸ナトリウムの粉末が、目の角膜や気管支などに付着することが良いはずはないので、「避けておいた方が無難ですよ」っていう話です。

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備考

炭酸ナトリウムと似た物質に、炭酸水素ナトリウムというものがあります。

炭酸水素ナトリウム: NaHCO3 ←重曹(重炭酸曹達(ソーダ))
炭酸ナトリウム:   Na2CO3

炭酸水素ナトリウムとは重曹のことで、料理や掃除に大活躍してくれる、コスパ良い素敵な粉です。

弱アルカリなので、大量でなければ食べても問題ありません。
健康のためになんて言って、飲んでるヤツもいるくらいですからね。

一方、炭酸ナトリウムとは、前述のとおり、そこそこヤバイ物質です。
手で触る程度なら問題ありませんが、食べたり吸い込んだりすると危険です。

キッチンハイターを放置すると生成されるのは、
そこそこ危険な方の炭酸ナトリウムです。
(どら焼きに入ってるけどねW)
使ったらちゃんと洗い流しましょう。
ご注意を!

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カビが死滅する温度とは?

カビが死滅する温度は、文部科学省のドキュメントでは次のようになっていました。

●カビの耐熱性(文部科学省)

カビ 胞子 熱死滅条件
温度 D値
麹カビ(Aspergillus sp.) 分生子 50℃ 5分
子嚢胞子 65℃ 50分
青カビ(Penicillium sp.) 分生子 60℃ 2.5分
65℃で60分かければ、胞子まで殺菌できるとあります。
でもエアコンの熱交換器はこんな高温にはなりません。
調べたところ、エアコンの熱交換器の温度は、
冷房時:約5~8℃
暖房時:約40~45℃
とありました。
65℃まで上げることはできないのですが、40℃の温度でも、1時間程度加え続けると、ほとんどのカビや細菌は死滅すると言われています。
実際、わたしがやってみて十分な効果がありましたので、エアコンの最大温度での暖房運転による殺菌は、簡単で効果的な方法だと思います。

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まとめ

  • エアコンの熱交換器のカビは、暖房 30℃設定で1時間運転して殺する。
    (その後、窓全開の冷房16℃設定で1時間運転して内部洗浄し、最後に内部クリーン運転して乾燥させる)
  • エアコンには、カビ取り剤を使ってはいけない。
    (強アルカリなので金属を腐食します。冷媒管に穴が開きます。
    また、最終的に炭酸ナトリウムが残る。これもそこそこアルカリが強いので、これを吸い込むと良くない)

以上

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