数年前に買ったサッシの補助錠がいまいちだった。
かなり強く取り付けても、すこし力を入れて窓を開けようとすると大した抵抗もせずに開いてしまう。取り付けたことを忘れていて開けようとしたら、「あれ?ちょっと固いな」くらいで普通に開いた…
かといって、あまり強く取り付けると、サッシのレールが変形してしまう可能性がある。
一個1000円くらいしたので、窓全部に取り付けるとけっこうな金額になってしまって、なかなか財布に厳しいんだよね。
簡単に開いてしまうようでは、ただ生活の邪魔になるだけのシロモノなので、結局使わなくなってしまった。
もったいない話です。あの金があれば、わたしの食卓がどれだけ豊かになったことであろう。(遠い目。大げさかな?
でも、ここにきて物騒な強盗事件をやたらとニュースで見かけるようになってきました。
フィリピンのルフィーとかね。
それで、「やっぱり補助錠が必要かも?」と思い始めたのです。
簡単に開かないように改善された補助錠も発売されているようだけど、それ買うとなるとまた金がかかる。潤沢に資金があれば良いのだけど、財布の中身は小銭ばかりが目立ってる状況だからなぁ…
というわけで、手持ちの補助錠を100均グッズで性能アップさせよう! ってことになった。
やってみたところバチクソ簡単なわりに、なかなか具合が良いので記事にしました。
被害にあう前に、簡単にできることはやっておきましょう。
子供でも思いつくような簡単なことなので、こんなことを記事にするのはちょっぴり恥ずかしいけど、ご参考になればと思って書きました。
対象となる補助キーのタイプ
はじめに、この記事が対象としている補助キーは、写真に示すタイプの補助キーです。
摩擦力でロックする補助錠です。
摩擦力だけが頼りなので、あまり強力に固定することはできません。
思いっきり締めこむと、今度はサッシのレールを変形させてしまいそうになるし、補助錠についている樹脂製のツマミも壊れそうになるので、残念なデキだと言わざるを得ないなぁ…
それで効果があればまだしも、取り付けたのを忘れた朝に、あれ? 開けにくいな? なんて思って少し強めに引いたら普通に開くから泣けてくる。
作り方
嘆いていても仕方がないので工夫をします。
摩擦ではなく、カンヌキをかけるような工夫をすれば良いわけなので、こんなのを作ります。
制作手順は以下の通り(って言うほどのもんでも無いけど (;^ω^))
- 100均で部材を買ってくる。
・超強力粘着両面ゲルテープ(CROCODILE GRIP)(ダイソー)
幅 2cm、厚さ 2mm、長さ 1m
※この両面テープは、跡を残さずに剥がせるそうです。
だから賃貸でも問題になり難そう。一回剥がしてみたんですけど、さすが CROCODILE GRIP です。簡単には剥がせません。数分格闘してやっと剥がせたくらいなので、アルミサッシなら大丈夫だと思うのですが、もしかしたら塗装ごと剥がしてしまうことになるかもしれません。
粘着の強度は3タイプあるので、一段階弱い YAMORI GRIP を選んだ方が良いかもね。ー
・プラ板 Polystyren plate (ポリスチレン プレート)(セリア)
厚さ 1.0mm 、B5サイズ、2枚入り
以上
■ - プラ板を加工して両面テープを貼る。
厚さ 1mm のプラ板を 40mm x 60mm にカットして、片面に両面テープを貼る。
幅を 40mm にしたのは、両面テープの幅が 20mm だったからです。
(貼る前に無水アルコールなどで拭いて脱脂しておくと良いです)ちょっと失敗しちゃいました。プラ板の幅はテープ幅より 1mm ほど大きい方が良さそうですね。はみ出した部分をハサミで切ったらギタギタになっちまった…
■ - 加工したプラ板を、サッシに貼る。
サッシの貼り付け部は、無水アルコールなどで拭いておきましょう。
無水アルコールが無い場合には、水拭きし、乾いた布やティッシュで汚れを拭きとります。(洗剤とか使っちゃだめですよ)
↓こんな感じ
貼る位置は必要に応じて、適当な位置に貼ってください。
わたしは全閉用と、換気用半開きの2か所に貼りました。
■
※ご注意
サッシの開度は、人の頭が通り抜けられない開度にしてください。
言うまでもないですけど、そうしないと意味がないですからね。
(でも、意外とやりがちです。誰かさんはやりました。剥がすのが大変だった(;^ω^))
■ - 以上、これだけです。
ちなみに、ストッパーがサッシの開閉に干渉することはありませんでした。
プラ板と両面テープで厚さは 3mm になります。
サッシのすれ違い部の隙間をノギスで計ってみたところ、うちのは 8mm でした。
だからうちの場合は 5mm 程度の厚さまでなら問題ないと思います。
これについてはサッシによって多少違うでしょうから、事前に隙間の大きさを測っておいた方が良いと思います。
バージョンアップ(2024年 8月11日 日曜)
この写真のように、外れ防止のためにガイド板を取り付けました。
このタイプの補助キーは、こいつを取り付けているときにあまり強く締めつけると、引き違い窓の隙間を押し広げることになるので密閉性が損なわれます。虫が入ってくるのも嫌だし、レールが変形するのもすごく嫌。
そこで、あまりギュウギュウと締め上げずに使っていたのですが、そうすると打撃を受けたときに補助キーが暴れて浮き上がってしまう現象が起こりました。
サッシをバッコンバッコン叩きつけると、補助キーが外れてしまうかもしれません。
そこでバッコンバッコン対策として写真のようなガイド板を張り付けました。
上方向への跳ね上がりの力は大したことは無いので、これで外れることは無いでしょう。

よーしよし、これで外れることは無いだろう。
と、一件落着だと思ったのでありますが、ここでハタと心配の種が湧いてきました。
一人暮らしのわたくしです。万が一、身動き取れない状況に陥って救急車を呼ぶ事態になったとき、救急隊員が入ってこれねぇんじゃないかい?
しかしこんなことやっちまって、救急隊員は入ってこれるのか?
大丈夫です。彼らはプロフェッショナルです。
鍵がかかってるからと言って、「あ、そうですか」と帰るなんてことはありません。
救急隊員は出動するとき、必要と判断したら消防隊員やら警察やらを引き連れてやってきます。
集合住宅なら管理会社やら大家さんに開けてもらうし、ダメなら入れそうなドアや窓を調べ、できるだけ最小の破壊をして入ってくるそうです。3階までならハシゴで行けますし、それ以上だとお隣さんのベランダから侵入します。それもダメだったら消防隊員が屋上からロープとか使ってやってくるんでしょうね。
とにかく助けに来てはくれますが、防犯対策でガードを固くすると救急隊員の方々に迷惑をかけることになります。窓の破壊が伴えば修理代もかかります。

一人暮らしが、救急車を呼ぶ前にやっておくこと
- 玄関の鍵を開けておく。だめなら手近の窓を開ける。
- 玄関の鍵は、わかりやすいところに置いておく。(救出後に、救急隊員さんが施錠できる)
- 健康保険証・携帯電話・現金・マイナカード・おくすり手帳などをポケットに入れる。
- 119に電話して「すぐ来て」と言う。
ちなみに、住所や所在地を伝えられずに意識を失っても、『緊急通報位置通知』で特定できるので問題ないようになっています。
●緊急通報の機能
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/net_anzen/hijyo/tuho.html
撤去方法
取り外すのも、ちょいとばかり腕力は必要ですが、まぁまぁ簡単にひっぱがせます。
腕力と言っても大した力は不要です。
骨折しているとか、オレは幼児だ。などという特殊な事情でもない限り問題ないです。
ひ弱なおっさんが、汗もかかずに一か所数分で撤去できましたからね。
必要なものは、ペンチなどの強く咥えることのできる工具。
あれば良いものはドライヤー。ってとこ。
●手順
- ドライヤーで対象を温める。(両面テープを柔らかくする)
- プラ板の端を少しめくって、ペンチで挟んでプラ板だけを先に剥がす。
- サッシに残った両面テープを、指で絨毯を丸めるようにして剥がす。
- 以上
クソ力だして、全部一気に剥がそうとしたらダメです。
なにかをぶっ壊すことになりますからね。
たとえば、プラ板が千切れてしまい、勢い余った肘が壁に強烈なエルボーアッタク!
結果、肘が壊れて咽び泣くとかね。
物事は焦っちゃダメ。慎重さが大切です。
●結果
これが剥がしたプラ板と、剥がすのに使った道具たちです。
剥がしたプラ板は、真ん中辺にある4枚の白いのがソレ。
上に乗っている透明なウンチみたいなのがクロコダイルテープのなれの果て。
じつは引っ越すことになりまして、引っ越し作業の一環で撤去することになりました。
わたしの住んでいるマンションは賃貸ではなくて分譲です。
中古とはいえ、わたしにとっては貧血を起こしそうな大金を叩いて買ったというのに、あろうことか4年で出てゆくことになりました。(T^T)
わたしは顔に似合わず繊細なのです。
(ホントウなのです。いまハヤリのHSPってやつに違いありません)
上の階にDQNが住み着いていて、毎日ドカドカガタガタやるのに耐えられなくて出てゆく決心を固めました。
引っ越し先は、スーパーまで徒歩35分という、中途半端な辺境の地。(笑えねぇよっ!
最後の血液を振り絞って、オンボロ中古戸建てを買いました。
もはや血は残っておりませぬ。アンデッドになりました。
ああ、この先どうやって生きてゆこう…
煮干しのようにウツロな目で、柿の種などを白湯で頂きながらコレ書いてます。
あ、つい愚痴ってしまいましたね。申し訳ありませんです。
あ゛~~、このマンション売れるのだろうか?
心配のあまり夜しか寝れません。
引っ越しは明後日なのよ。
まとめ
厚さ 1mm のプラ板を 40mm x 60mm にカットして、
両面テープでサッシの適当な位置に貼る。
これだけ。
試してみた結果です。
あんまりバンバンやると近所迷惑なので、適当なところでやめておきましたが、ちっとやそっとでは開けられません。ってか開けられなかった。
ぶっ壊す勢いで、男が全力でやれば開くかもしれません。
だけど、普通のコソドロは手間がかるのを嫌がって諦めるという話だし、ヤバイやつだったとしても侵入されるまでの時間稼ぎをしてくれれば、その間に警察に通報できます。
それに、がんばったら開く程度の強固さの方が、救急隊員とかも入って来やすいだろうしね。
だからこれで良いのです。
ところで、100均でも似たような補助キーを売ってるんですね。
これを使えば、2LDK のマンションなら 500円ほどで全室を二重ロック化できる。
窓の多い豪邸だったとしても、2,000円もあれば全室に設置できるんじゃないかな?
豪邸はこんなもん使わないのかな? セコムかな? アルソックかな?
ま、わたしとは住む世界が違うのでわかりません…
ダイソーの窓ロックも買ってきた
100均の窓ロックってどんなものだろう? 100円で使えるものならラッキーだな。
ってことで買ってきました。
パッケージに入っている状態では、見た目的には1000円のものと大差はありませんね。締めこむためのツマミが取り外せない機構になっているくらいかな。
裏から見ると、板金構造であることがわかります。1000円クラスだとアルミダイキャスト製だったので、100均製の方はさすがに高級感は劣りますね。しかしですよ、問題は機能なのであって高級感ではありません。使えればOKなのです。100均に高級感を求める方が間違っているんじゃないかな?
セキュリティ的にはまぁ当然なのですけど、1000円窓ロックとご同様に、少し力を入れて窓を開けるとあられもなくご開帳してしまいます。でもまぁ100円ですし、ここらへんは1000円の窓ロックとて似たようなものでした。
でも、今回の記事のプラ板ストッパでスペシャル改造してサッシに実装すると、事態は一変します。この100均窓ロックが、ひ弱なオボコ娘から、ゴリラ娘に変身します。開けようったって、そう簡単には開かなくなります。
100均様と、自作プラ板ストッパのコラボのおかげで、わたしの部屋の全ての窓に格安で堅牢な補助錠を取り付けることができました。
これで、お出かけする際や、就寝時の不安がだいぶ減りました。
バールをフルスィングして窓をブチ破って入ってくるような、上弦のコソドロ相手ではチト頼りないが、そうでなければ侵入を諦めさせたり、侵入までの時間稼ぎに役に立ってくれることでしょう。
なんといっても、クレセント錠をかけ忘れたことがあったとしても大丈夫ってのが安心感があって良いです。
ちなみに100均の窓ロックですが、セリアでも同様のものが販売されていることを確認してあります。